社労士オフィス はましゃろ
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読書

名刺代わりの『シリーズ小説』10選②

Xで数多く投稿されている #名刺代わりの小説10選 を「シリーズ小説」で自分なりの10選を発表してみます。第2回目です。

原尞(はら・りょう)『中年私立探偵・沢崎』シリーズ

「遅筆のハードボイルド作家」原尞。生涯発表作品は、長編5作、短編集1作、他にエッセイ集のみ。小説は「中年探偵・沢崎」シリーズがすべて。
作風は、レイモンドチャンドラーを彷彿させる海外作品風のカッコよさ。こだわりが強く、近寄りがたい雰囲気が惚れ惚れしてしまいます。
特筆すべきは、
1988年発表のデビュー作『そして夜は甦る』から
第2作『私が殺した少女』まで1年半、
第2作から第3作『さらば長き眠り』までは
短編集『天使たちの探偵』を挟み6年、
第3作から第4作『愚か者死すべし』まで9年、
そして第4作から第5作『それまでの明日』発表まで14年を要し、
自他ともに認める遅筆作家でした。次作を楽しみにしていましたが、2023年5月76歳没。

ちょうど今、デビュー作『そして夜は甦る』を読んでいる最中ですが、1988年(昭和の末期)の作品のため、公衆電話、歩きタバコ等々、違和感たっぷりで・・・それはそれで楽しんでおりますが…

マーク・グリーニー『暗殺者グレイマン』シリーズ

2022年にNetflix(ネットフリックス)にてオリジナル映像化され大ヒット。
その原作は、イギリスの小説家マーク・グリーニーの連作小説、世界を股に掛けた壮大なストーリーで圧巻です!

CIAの凄腕特殊工作員、ある時から雇い主であるCIAから追われる立場に、とにかく身を隠すことが巧みであるところから「グレイマン」と呼ばれています。
このシリーズの(私なりの)お楽しみは、
凄腕の主人公が只々強いだけではなく、大変な人情家でとても愛すべきキャラクターであるところ、特に女性に対しての接し方の不器用さが憎めないのです。
脇役の面々もキャラが強く、最後まで飽きの来ない作品です。
ほぼほぼ年に1作発行ペースで2024年9月時点で既刊12作品です。

読む順番は、
『暗殺者グレイマン』
『暗殺者の正義』
『暗殺者の鎮魂』
『暗殺者の復讐』
『暗殺者の反撃』
『暗殺者の飛躍』
『暗殺者の潜入』
『暗殺者の追跡』
『暗殺者の悔恨』
『暗殺者の献身』
『暗殺者の回想』
『暗殺者の屈辱』

すべて、ハヤカワ文庫、第5作の『反撃』以降は上下巻。

これぞエンタメ。
強い男の優しさが伝わってきます。
シリーズ化されているとのこと、追いかけてみよう!

こちらもご覧ください。

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後日投稿に続く・・・