Xで数多く投稿されている #名刺代わりの小説10選 を「シリーズ小説」で自分なりの10選を発表してみます。第3回目です。
目次
木内一裕『元ヤクザの私立探偵・矢能』シリーズ
「木内一裕」では馴染みの薄い方も、もしかしたら「きうちかずひろ」だったらピンとくる方も多いかも。
「きうちかずひろ」さんは、
1980年代から約20年間、一世を風靡した不良高校生をテーマにしたコミック
「BE-BOP-HIGHSCHOOL(ビー・バップ・ハイスクール)」
の作者なのです。
私なんか、2冊読み終わってから気が付いたのですが・・・。
木内さんは、その後、漫画原作者、映画監督や舞台の脚本や演出家としてエンタメ界で活躍を続け、2004年のデビュー作『藁の楯』から小説家として活動中。
その「木内一裕」作品である小説が面白くないわけがありません。
なかでも、『元ヤクザの私立探偵・矢能シリーズ』が大好物です。
元ヤクザだけあって裏社会をひとりで堂々と動き、渡り合います。
ハードボイルドタッチの中に、優しさやコミカルさが盛り込まれ、読みやすく、たまに泣かされてしまう作品です。
読む順番は、
『水の中の犬』
『アウト&アウト』(ご自身監督で映画化も)
『バードドッグ』
『ドッグレース』
『ブラックガード』
2024年9月時点ではシリーズ物は5作、全部面白いです。次の作品が大変楽しみです。
垣根涼介『ヒートアイランド』シリーズ
「垣根涼介」は、2023年に『征夷大将軍』で直木賞を受賞された歴史作家という認識が日々強くなってきていますが、転向した2013年以前は、大藪春彦賞や山本周五郎賞なども受賞する、ミステリーや冒険小説などで大人気だったのです。
『ヒートアイランド』シリーズは、連作長編で4作品が発表されましたが、歴史ものに転向してしまった今、次作を読むことは叶いそうにありません。
おおまかなあらすじは、
渋谷のチーマーの一部が、強盗団が違法カジノから奪った大金を偶然に手にしてしまったことから、チーマーと強盗団と暴力団の三つ巴の争いがくんずほぐれつ・・・・
このシリーズの魅力は、
強盗団が狙うお金は決して表に出せない裏社会のモノ、
第1話の主人公であるチーマーのリーダーが強盗団の仲間となり、鍛えられ成長していく姿、
車やカーアクション、
でした。
『ヒートアイランド』は、2007年映画化(城田優・北川景子・細川茂樹・井原剛志・・・)
読む順番は、
『ヒートアイランド』
『ギャングスター・レッスン』
『サウダージ』
『ボーダー』
です。
こちらもご覧ください。
後日投稿にまだ続きます・・・